愛すべき弟①

弟が大学院の筆記試験にパスしたと聞いて、喜んでいます。あとは面接試験があるそうですが、特に心配していません。

弟とは生活している時間帯が違うので普段全く話さないし、たまたま同じ時間に家にいても彼は大体勉強していて、家に飽きると喫茶店に出向いて勉強しに行き、たまに部屋を訪れてもすごい量の本が散乱している。
私から見ると勉強にかなりの比重を置いているようだし、他人とうまくコミュニケーションを取れているのかな?と心配になるくらい。

でも、その心配は余計なもので、弟と話す人は皆、彼の奥深い知識に「ええ、そうなの?」と驚き、広がる話や新しい発見に満足して談笑している。
そんな姿を見て、ああ、外でもしっかりやってきているなと。なんとなくそう思って安心しました。

私の家庭は離婚していて母親と住んでいるのですが、弟が「いつか結婚するときは母親を連れて、一緒に暮らしていけるように社会に出たら高給取りになるんだ。」と話していました。
私が思っている以上に、家族のことも将来のことも考えて心優しくたくましい青年になっていた。どっちが年上かわからないくらい、しっかりしていて。

弟がそういう未来を描く過程で、少なからず苦悩や葛藤があったと思います。もしかしたら、こんな若くして既に、彼に何かを犠牲にするような生き方をさせたかもしれない。それを選択したのは彼自身だとしても、姉としてはモヤモヤするものがある。うまく言えないけど…

だから、弟には幸せになってほしい。というより幸せになるようにちゃんと道すじを作っておきたい。

私は弟を溺愛しています。

猫川舐子

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