失恋したのでMaxMaraのコートを買ったというお話

先日twitterでこんなことを呟いた。

久しぶりに好きな人ができたにも関わらず、そして好きな気持ちがあったにも関わらず、1か月くらいで(また)その恋を手放してしまった。

私はマテリアリスティックの気があるし、結局自分のことが大好きなので、欲しいものでも買えばもやもやした気持ちは少なからず消失し、前向きな気持ちになるだろうと考えた。

namechan_maxmanuela

いつかは必ずお迎えに行くと決めていた、MaxMaraのコート『Manuela』を購入。
60年間販売されているという定番のアイテム。袖を通した瞬間、打ち震えるほどに感動した。世界中の女性たちから60年間という長きに渡り愛され続けているコートは、ただ一言、本当に美しかった。ここ2年くらいで取り扱いが始まったというジャパンサイズの34(5号より小さいそう)を試着させて頂いたのだけど、サイズも申し分なく、購入を決めるまでに10秒もかからなかった。羽織ってひとしきり鏡を眺めた後「これを持ち帰ります」と笑って告げた。

この美しいコートに恥じないような、素敵な女性になることを誓った。大嫌いな冬も、これさえあれば楽しめる。自分次第で、未来はいくらでも明るくできる。それでも、彼に対する気持ちを解消するには至らなかった。こんなことは書くまでもなく至極当然のことなのだけれど、そもそも誰かのことを想う気持ちは代替不可能なものなのである。稼ぎさえすれば好きなものは買えるが、その“好きなもの”で、好きな人に対する気持ちを満たすことはできない。生きていると、なぜかこのような根源的なことを忘れがちである。自分で何を言っているのかよく分からないんだけど、唯一分かるのは私は彼のことが好きだということ。

当たり前のことを再確認して、彼に2〜3回電話をかけた。出てもらえず2週間くらい経って、諦めかけつつも自分の気持ちに正直に、iMessageを送りつけた(ちなみに私は粘着気質です)。お食事の約束を取り付けて、やっと私の心にほんのり淡いピンク色の光が射してきた。

お約束の日には、自分の気持ちを素直に伝えようと思う。

猫川舐子

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